ブックタイトル年報_第5号(電子ブック)

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年報_第5号(電子ブック)

年報2012年第5号【検査】血流依存性血管拡張反応(FMD)・・・・・・・平成24年11月より開始2012年11月より、新たにFMD(血流依存性血管拡張反応)検査を導入しました。動脈硬化のトリガーは血管内皮機能の異常であり、FMD検査は腕を圧迫、開放後にどれだけ動脈が拡張するかを超音波でみることにより、血管内皮機能の異常をとらえることができます。血管が硬くなる前の早期の段階での治療、生活習慣への介入が血管内皮機能を改善させるとされています。FMD検査は、非侵襲的で、繰り返し施行が可能な検査であり、治療効果の判定や、心血管イベントのリスク低減および予後予測に重要な役割を果たすと考えられています。【特殊治療】内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)・・・・・・・平成24年7月より開始早期の胃癌や食道癌、大腸癌に対して、電気メスで粘膜を切りながら病変を一括に剥ぎ取る内視鏡的治療法です。従来法のEMR(内視鏡的粘膜切除術)では切除できないような大きな病変の場合、これまでは外科で開腹手術となっていました。そのような症例に対して、内視鏡で治療することが可能となったことで、患者さんの負担も軽減されます。当院でも本年度よりこの胃病変に対するESDを導入しました。今後は食道・大腸病変に対しても当院で治療可能となる予定で、胃病変に限らず積極的に進めてまいりたいと考えています。【施設基準】DPC(診断群分類)・・・・・・・・・・・・・平成24年4月より5階病棟で開始DPC (診断群分類別包括)制度は、平成15年に導入された急性期入院医療を対象とした診療報酬の包括評価制度です。DPC対象病院は平成25年4月1日見込みで1,496病院・約48万床となり、全一般病床の約53%を占めるに至っています。現在2,927の「診断群」分類が設定されており、このうち2,241分類について、1日当たりの包括点数が設定されています。なお「診断群」とは、入院期間中に①医療資源を最も投入した「傷病名」と、②手術、処置等の「診療行為」と、③「副傷病」の組み合せにより分類されたもののことです。当院が地域の救急対応を含めた急性期医療を今後ますます担う上で必要な制度であると考えております。13