このような症状で困ってはおられませんか?
白内障にはさまざまな症状があります
白内障のある見え方のシミュレーション
白内障手術後の見え方のシミュレーション
~クッキリとはっきりと見える状態に~
白内障手術はにごりがなくなるため、手術前と比べて見やすくなります。
健康保険医療で行われる通常の人工レンズは左図のように1つの距離にしかピントが合わないため、ピントを遠くに合わせた場合、新聞を見るなど手元の作業は老眼鏡が必要となります。
オーダーメイドの白内障手術
白内障手術が必要であると診断されたら、仕事や趣味、一日の生活において遠く、近く、どこを見ることが一番多いのか希望をお聞きし、患者様の生活に一番ふさわしい眼内レンズを選択させていただいています。
多焦点眼内レンズという選択肢が増えました。
単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの違い
単焦点眼内レンズ | 多焦点眼内レンズ | |
---|---|---|
見え方 | ||
眼鏡なしで ピントがあう距離 |
せまい | 広い 70cm~遠くまで |
見える質 | ピントが合う1点はとても良い | おおむね良い |
ライフスタイルをより豊かに、楽しく、より積極的に
白内障手術と眼内レンズの進歩により、手術後の見え方の質は向上してきました。
そして、見え方の質を改善することで、生活が暮らしやすく活動的になります。
昼間の運転がしやすくなる、フェアウェイのゴルフボールがよく見える、スポーツをしやすくなる、昼間の読書、テレビや料理をする、散歩、などの生活をより豊かに積極的にできる可能性があります。ただ、特に細かい文字を読んだり、暗い所で読書をする時、レストランのメニューを見る時など、眼鏡をかけた方がより楽な場合もあります。それでもいくつもの距離に合わせて眼鏡を使ったり、眼鏡をかけたりはずしすることから解放されます。
当院であつかっている多焦点眼内レンズについて
多焦点眼内レンズは、遠近両用レンズで様々なタイプがありますが、以前からある屈折型、回折型には人によってはグレア、ハロー(夜間の光がまぶしい、にじむ)が強くでること、コントラスト感度の低下などが出ることがあるといわれていました。そこで最新の多焦点眼内レンズとしてエシュレット回折型拡張多焦点眼内レンズ(テクニス シンフォニー)が登場しました。レンズの特徴としてピントが合う距離が点ではなく少しの距離をもって連続的であることで遠くから中間、近く(70cmくらいまで)にピントが合うように設計されています。コントラスト感度の低下も少なく、夜間のグレアやハローもかなりおさえられています。 この新しい眼内レンズは先進医療特約に対応しております。当院ではこの最新型の多焦点眼内レンズをお勧めしています。
多焦点眼内レンズを用いた白内障手術の注意点
瞳孔の大きさ、乱視の強さ、短眼軸など眼内レンズの術後の予測精度が落ちる場合、眼底疾患、角膜疾患などがある方は、多焦点眼内レンズの適応ではないことがあります。その場合は単焦点の眼内レンズをお勧めしています。一般的には多焦点眼内レンズでの見え方には脳が順応して慣れることが必要といわれています。当院での手術を受けられた方は、最新型のレンズを採用していることもあり比較的早期にはっきり見えるとおっしゃいます。
また、暗い所での手元、多焦点眼内レンズで少し見えにくい距離は弱い度数の眼鏡を使うことをお勧めしています。夜間に電灯や車のヘッドライトなどを見ると、 光が滲んだり眩しさを感じる場合(グレア・ハロー)があります。次第に慣れて症状も軽くなってきますが、特に手術後は、夜間の車の運転等には注意が必要です。夜間に運転することが多い方は事前に伝えていただければより吟味したうえで生活スタイルに合った眼内レンズをお勧めします。
手術費用について多焦点眼内レンズを用いた白内障手術
片眼(テクニスシンフォニー) | 361,800円 (消費税込み) |
---|
先進医療にかかる眼内レンズ 手術費用について
選定療養について
国内で認可された多焦点眼内レンズは、2020年3月まで先進医療として扱われ、手術費用と眼内レンズは完全自費診療でした。2020年4月より、手術費用部分のみ保険が使用できる選定療養になります。選定療養とは社会保険に加入している患者さまが追加費用を負担することで、保険適用外の治療を保険適用の治療と併せて受けることができる医療サービスの一種です。白内障手術における選定療養の位置付けとして、白内障手術費用は健康保険適用、多焦点眼内レンズ費用は自己負担となりました。当院は多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関をして届出をしています。