部長
岡本 安生 おかもと やすお
内科
| 専門 | 何でも診れる。患者さんにきちんと説明をすることができる。 消化器や糖尿病をはじめとする生活習慣病は得意分野。 |
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自分がいつからこの病院でお世話になっているのか、自分でもよくわからなくなりました。
それくらい長い間、皆さんとお付き合いさせていただいたようです。
30代半ばで常勤として勤務し始め、気がつけば私も54歳になりました。
私も年をとりましたが担当させていただいている皆さんも同じように、年を重ねておられます。
赴任当初から担当させていただいている方には80歳、いや90歳を迎えられた方もおられます。
外来が始まる前、その日の予約状況を確認するのですが、皆さんの年齢を見て「そうやな、みんな年をとるよな…、年はとっても機嫌よく過ごして欲しいな…。」と思いながら診察を始めています。
「機嫌よく!」「ごきげんよう!」と外来でよく言っているように思います。
病気や怪我で身体に自由がきかなくなっても機嫌よく過ごすことが出来るよう、またその方を支える家族の皆さんにも機嫌よく過ごしていただくことが出来るよう、支えていくことが私の仕事だと思っています。
隣の介護老人保健施設「サンスマイル三木」に10年以上関わる中で、高齢者への対応、その方を支える家族の皆さんの気持ち、また認知症を患われた方への対応について多くを学ばせていただきました。
多くの方々に関わらせていただく中で、私も年を重ねるとともに経験として肥やしとなったように思っています。
その経験を元に、「ちょっとは役に立てるかもな…」と最近は思えるようになりました。
身体や気持ちがまだまだ元気なうちは病院なんて、数ヶ月に一度受診するだけが良いと思っています。
そうではなくなった時、頼りにしてもらえる存在でいられるよう、頭の中ではいろいろ考えながら今日もトボトボ病院の廊下を歩いていようかと思っています。
お困りのことがあれば、気軽にご相談いただければ幸いです。
(R8.7.記)
私が約17年前に大学を卒業するにあたって内科を選んだのは、「病院の入口と出口の役割を担うことが出来るのは内科である」というある人の言葉に影響を受けたからでした。具合が悪く病院にやって来た人に対して、まず内科が対応し診断・治療を行う。内科で手におえない場合には外科など他科に依頼して専門的治療を受けた後、退院までのリハビリやその間の薬の調整などを可能であれば内科で対応する。医師になりたての頃はこのことを考えていれば十分だったように思います。
しかし高齢化が進んでいく中で、介護保険制度や後期高齢者医療制度の運用が始まり医療を取り巻く環境が大きく変わりました。この地域で内科医としてやっていくうえで、これまでと同じ考え方・やり方では責任をもってその人を診ているとは言えない時代になりました。現在入院中の患者さんを見ても、退院後スムーズに在宅復帰出来る方ばかりではありません。在宅復帰するにはもう少しリハビリが必要で、またその間の介護が家族では十分にできない場合、各種ある介護保険施設を利用することになります。残念ながらいろいろな事情で在宅復帰自体が困難な方もある一定数おられることも事実です。
そんな中、「病気は治ったから退院しましょう」では(特にご高齢の)患者さんへの対応としては十分ではないと思うようになりました。退院後の生活(介護する家族の生活も含めて)にまで配慮した対応も内科(私)の役割なのかな…と最近は思っています。これからは病院の出口から更に踏み込んで自宅の玄関先まで、もし在宅復帰が困難なら安心して生活ができる環境を用意するまでを私の役割と捉えたいと思っています。
平成25年11月から、併設の介護老人保健施設サンスマイル三木の施設長を兼任することになりました。約1年間、医療(病院)と介護(老健)の現場を行き来する中で私の役割について、こんな風に考えるようになりました。これからは更に高齢化が進むでしょうから、医療・介護制度はさらに変化していくと思っています。しかしどんな変化があっても、この役割を今後もしっかり果たしていけるよう努力したいと思っています。
(H27.5. 記)